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一年は速い?

大山です。
大晦日ですね。
二十代後半になった頃からでしょうか、正月を迎える頃になると決まって「一年って速いね」という声があちこちから聞こえ始めました。不思議といえば不思議ですね。僕の観念の中では、時間というものは基本現在の一地点であるという認識で、今この目の前の空間なのだと思っています。もちろん電車に乗る時は、何分後に電車に乗るからそろそろ家出なくちゃと考えます。ただ、ここで言う電車の来る時間というのは、単なる社会的な約束事に過ぎず、未来の時間(空間)の存在を約するものではもちろんありません。とにかく存在?するものというのはこの目の前の、今の時間という空間だけなのだという認識です。
これを踏まえて、なぜ正月のような節目に来ると、一年は速かったとなるのか。
そう思った瞬間である、その時の「今」は、正月という節目です。すると自然と、同じ節目となった一年前を思い起こしますね。それは過去の一地点です。過去は存在しないもので、思い起こした去年の正月というのは「今」の地点の自分が創造したものになるわけです。あえて記憶とは言いません。そしてその去年の正月から「今」までの間を辿った時に、その間に起こったことを同じように創造していきます。が、そこで創造出来るものがほとんどなかったとしたら・・・・・・。
「一年って速いね」
となるのでしょうか。
これはもちろん一年の間に大きな変化がなかった時、基本的なルーティンをこなしている生活だった時には創造出来ない現象が発生し、過去を描けない、つまり、現在に付随するものがない、ということで時間は速い?となるのかもしれませんね。ですが、もう一点だけ付け加えると、過去の時間(僕はそもそもそんなものはないという立場ですが)は、いかに経験を思い起こし今の地点で創造出来るか、その創造量によるのだと思うので、万人に共通する通俗的な時計のように刻んでいく時間的な存在などはないと思います。
〈証明〉歴史は過去と教えられますが、あれは事実の創造です。その過去と呼ばれる時に起こったとされていることを知らない、創造されたものも知らない人には存在しない。反対に、多くのことを知っている人は、それだけ創造されたものを豊かに知っていて「今」の世界が豊かであるということに過ぎない。ならばそれら一切は「今」における創造なのです。創造されたものを「今」の自分が知っている、ただそれだけの、純粋に「今」に起こっている出来事です。

などなど言いながら、「でも一年って速いな」と呟く僕は、社会通俗的時間観念にどっぷり依存しており恐縮至極です。
いかんいかん。
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難しそう

難しそうな記事、と思って読み始めたのですが、至極納得できるものでした。
歳を重ねる毎に時間の経過を速く感じるのは新鮮さが失われるからと言われるわけで、それはつまり文章にするとこういうことなんだろうなって。

一年を想像、創造しつつ、年越しの時を迎えたいなって思います!

よいお年を。
  • 菊枝
  • 2013/12/31(Tue)19:11:24
  • 編集

ゆく年、来る年

年が改まる節目の大みそかは心のすす払いの日でもありますね。理論的なことはさておき、過去の身辺諸現象を12月31日、0時を境界にして全部リセットする、そんな儀式の夕べのようなきがします。ともあれ、新しいぺーじに新しいさくさくの息吹を吹き込みましょう。
  • 北上 遥
  • 2013/12/31(Tue)21:28:22
  • 編集

コメントありがとうございます

意味を成さない拙文にもコメント痛み入ります。いよいよ年越しも迫ってまいりましたね。煩悩が瞬間でも消えることに仄かな憧れを抱きつつ、鐘の音、素敵ですね。

自分を含め、皆さんにいいことがある一年を迎えられればとすぐに煩悩が現れるあたり、やはりまだまだ人間ですね〈汗
  • 大山
  • 2013/12/31(Tue)22:31:34
  • 編集

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