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地頭(じあたま)の意味

こんにちは。菊枝です。
昨日は合評会&二次会どうもありがとうございました! お疲れ様です。
暑い中を訪れての熱い議論、かなり体力を消耗しました(室内はエアコンがきいていますが)。心地よい消耗ですね。
暑さ厳しくなってきましたが、皆様、体調崩されませんようお気をつけ下さい。
さくさく53号、これから楽しく読ませていただきます!


そういえば昨日、合評会から二次会に向かう途中に「地頭(じあたま)」という言葉のことが話題に上りました。
最近は地頭という言葉を使うらしいがどういう意味なのかという話。
初耳という方が多いようでした。
地髪(じがみ)の意味での地頭ではなく、頭の善し悪しを示す上での地頭です。
歴史の教科書に出てくる役職としての地頭(じとう)とも違います。

私は日常でも見聞きするのですが、そこまで一般的な言葉ではないのですね。
世代や環境、交遊範囲によって使うボキャブラリーは大きく異なるものなのだなと実感。
逆に他の方が使う言葉を私が知らないということも頻繁にありますので。
これも一種の気づき?


検索してみたところ、頭の善し悪しを示す意味での「地頭」は大辞林にはありませんでしたが、大辞泉にはありました。
以下、大辞泉より。

大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。「―がいい」「―を鍛える」
大辞泉での該当ページはこちら


昨日はもう一つ「全然+肯定」の言い回しについても話題に上りましたね。
これについては、以下の日本経済新聞の記事が面白かったです。

なぜ広まった? 「『全然いい』は誤用」という迷信

記事は以下のように始まっています。

「全然いい」といった言い方を誤りだとする人は少なくないでしょう。一般に「全然は本来否定を伴うべき副詞である」という言語規範意識がありますが、研究者の間ではこれが国語史上の“迷信”であることは広く知られている事実です。迷信がいつごろから広まり、なぜいまだに信じられているのか。こうした疑問の解明に挑む最新日本語研究を紹介します。


「全然+否定」「全然+肯定」の使用変遷について、短い中でまとめられています。


日本人の多くは日本にずっと住んで、日本語にずっと触れているわけですが、誰しもが異なる辞書を頭に持っているようなもの(国と言語を問わず、でしょう)。
言葉の使い分けが文芸における面白さの一つではありますが、難しさの一つでもあるなと考えさせられました。


最後にもう一つ、同じく日本経済新聞の記事。

少年ジャンプで浸透? 「奇特な人=変なやつ」という間違い

最近話題になりました。
興味がある方はぜひ。
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創作における地頭

>てんねさん

こんにちは。
私もこの言葉は、去年ビジネス講習会で初めてしりました。
(大塚商会主催: 細谷 功氏 『地頭力を鍛える』 )

もともと大手企業の人事部などで、「地頭のある学生を採用しよう」
などと使っていたものが、
インターネット社会になってきて再評価されてきた概念とのこと。
(私がどの程度理解できたかは別として、講習は面白かったです)

では、小説を書くにあたっての「地頭」ってあるのかな、と
考えてみますと、ひとつは「今の自分ならではの題材選び」と
いうのがあると思います。

たとえば、50才手前の私が高校生時分の想い出をベースに
何か書こうと思っても、30才前後の人が書くよりは不利です。
じっくり準備しているうちに自分と題材との「旬の関係」が
過ぎてしまうよりは、手早く1つの結果を出して
ステップの実績にするのも良いかも、と思いました。

地頭

宮島さん

コメントどうもです。
地頭の普及はそういう経緯があったのですね!
インターネット社会で有名になる言葉って今は本当に多いですね。

「地頭」という言葉が適切かはちょっとわからないですが、作者的に書く上での旬っていうのはありそうですね。あと、社会的にもきっと。鉄は熱いうちに打て、みたいな。

熱いうちに打つことで冷静さを書いて勢いばかりが先走ることもあるでしょうが、まあ、形にしてみて初めて見えてくるものというのが多くあるのだろうな〜とは思います!
  • 菊枝
  • 2012/07/29(Sun)19:39:53
  • 編集

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