さくさく–文芸同人サークル文学市場のブログ–
文学市場の同人が、例会の様子や文学についてなど、ゆる〜く紹介します♪
名作と現実
こんばんは、大山です。
去年近所の神社で初詣のおみくじを引き、例年になく凶を引き当てた記憶が新しいのに、今年ももうそんなに残ってはおりませんね。
明日が立冬で、冬ですか・・・・・・。
心理学や精神医学などで、人間なるものの本質的な部分を探る試みから、かろうじて分かってきた普遍性のようなものに対して、用語が当ててあるような概念がありますね。オイディプスコンプレックスなどとても有名で、その用語の元になったシェイクスピアの『オイディプス王』なども読んだことがありますが、歳をそれなりに重ねてまいりますと、似たようなことを経験するものなのですね。オイディプス王では、占いで凶と出た子供を捨てた親と、その捨てられた子供の葛藤を描き、父と息子に潜在的にある衝突を表現しているわけですが、こういったものは人生を進むうちに多くの人に多くのケースで現れてくる現象なのかもしれませんね。母と娘の場合はエレクトラコンプレックスというらしいですが、僕には縁はありませんね。
こういった心理学などで最近になって定義された現象も、古典の文学作品の中に、多く表現されておりますね。男女の関係ならば『ロミオとジュリエット』など。この作品は、男女の関係も描いてはおりますが、それよりも多くの比重をかけて、家と家のことを描いているように思います。恋愛は制度ではありませんが(制度である場合もあるでしょうが)、結婚というのは半ば制度のようなものである。そこでその間にある谷に落ちることがしょっちゅうある。これは物語でなく、普遍性であるということを示した点で、シェイクスピアには価値があるのかもしれませんね。
ですが作品に価値があるといった場合、そうした背景の現象なり構造がしっかりしているということももちろんではあるわけですが、やはり、その中に生きた人間がいて、その人間が本当に生きたということがある限りなのではないかと思います。そして、人の人生の中には、こうした物語で描かれる現象を体験の場で経験するということがままあるのですね。だから人は生きているというわけなのです、か。
冬は冬としてあるように、人間は人間としてありたいと思う、今日この頃です。
ではでは。
去年近所の神社で初詣のおみくじを引き、例年になく凶を引き当てた記憶が新しいのに、今年ももうそんなに残ってはおりませんね。
明日が立冬で、冬ですか・・・・・・。
心理学や精神医学などで、人間なるものの本質的な部分を探る試みから、かろうじて分かってきた普遍性のようなものに対して、用語が当ててあるような概念がありますね。オイディプスコンプレックスなどとても有名で、その用語の元になったシェイクスピアの『オイディプス王』なども読んだことがありますが、歳をそれなりに重ねてまいりますと、似たようなことを経験するものなのですね。オイディプス王では、占いで凶と出た子供を捨てた親と、その捨てられた子供の葛藤を描き、父と息子に潜在的にある衝突を表現しているわけですが、こういったものは人生を進むうちに多くの人に多くのケースで現れてくる現象なのかもしれませんね。母と娘の場合はエレクトラコンプレックスというらしいですが、僕には縁はありませんね。
こういった心理学などで最近になって定義された現象も、古典の文学作品の中に、多く表現されておりますね。男女の関係ならば『ロミオとジュリエット』など。この作品は、男女の関係も描いてはおりますが、それよりも多くの比重をかけて、家と家のことを描いているように思います。恋愛は制度ではありませんが(制度である場合もあるでしょうが)、結婚というのは半ば制度のようなものである。そこでその間にある谷に落ちることがしょっちゅうある。これは物語でなく、普遍性であるということを示した点で、シェイクスピアには価値があるのかもしれませんね。
ですが作品に価値があるといった場合、そうした背景の現象なり構造がしっかりしているということももちろんではあるわけですが、やはり、その中に生きた人間がいて、その人間が本当に生きたということがある限りなのではないかと思います。そして、人の人生の中には、こうした物語で描かれる現象を体験の場で経験するということがままあるのですね。だから人は生きているというわけなのです、か。
冬は冬としてあるように、人間は人間としてありたいと思う、今日この頃です。
ではでは。
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このblogについて
文学市場は1994年設立のジャンル不問文芸同人サークルです。毎年3回、同人誌「さくさく」を発行しています。
ブログ「さくさく」では、文学市場の同人が、例会の様子や文学について、などゆる〜い感じで紹介します♪
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ペンネーム:
菊枝てんね
東京在住です。
文学市場に入会してまだまだ日が浅いですが、先輩後輩の概念がない誰もが平等なサークルなので、出しゃばりつつ口滑らせつつ明るく楽しく活動しています!
文学市場の良さが伝わるような記事を心がけて更新していきます。
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京都在住の同人です。合評会にはたまにしか参加できないため、主に雑記に現れます。「さくさく」では今のところ歴史・時代小説を書いていますが、青春物やファンタジー、童話なども書きます。
趣味はエレキギターと剣道とカメラ。文学と町歩きを絡めながら、のんびり雑記をめざします♪
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大山日文
産みの子である作品が評価される合評会。毎回おののきつつ参加、というのは丸っきりの冗談で、褒められること批判されることありの大勉強会に感謝感謝です。小説を中心に、詩や戯曲を物する、自称「書生」?の若手?も更新します!
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若夏
東京在住です。
月一の合評会では先輩方の才気に富む意見に刺激を受けながら、まだまだ執筆経験は浅いですが、もの書きを目指しています。
「さくさく」には短いエッセイを載せています。
踊りによる自己表現にも興味があり、将来、文章と踊りを融合させた作品を作れたらと小さな夢を抱いています。
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